高価なイメージがある補聴器ですが値段の違いがわかりやすいように価格が低めの集音器と比較してみました。集音器が使える人もいれば、補聴器でなければ聞き取りがムズカシイという方もいらっしゃいます。難聴であればほとんどの方は補聴器の方が適しているかと思います。今回は補聴器と集音器の機能性の違いとメリット・デメリットなど比較して紹介しますのでぜひご参考ください。
補聴器と集音器はなぜこんなに値段が違うのか、ギモンにもたれた方も多いかと思います。値段の違いを理解するにはまず補聴器と集音器の区分されている違いを知るとわかりやすいです。
補聴器は値段が高いから安い集音器でいいかな、と思われている方は違いを知っておかなければ購入して失敗したと後悔してしまうかもしれません。補聴器と集音器、それぞれの違いを知ったうえでお選びください。
補聴器と集音器の違い
補聴器と集音器、一見どちらも似ていると思いますよね。しかし補聴器と集音器では値段が大きく違います。この違いは何か、実際にご相談に来店されるお客様のほとんどの方が集音器と補聴器の違いをあまり知らないことが多いです。補聴器と集音器は機械の特徴や使い方も違うので、違いを知らないままインターネット通販などで集音器を購入してしまうと、使っても思っていたモノと違うということになりかねません。
双方の大きな違いを説明すると、補聴器は管理医療機器に分類されている医療機器です。難聴を治療するモノではありませんが、難聴者の聞こえをサポートするために開発されていて、難聴者の聴力に適応させて音の調整ができます。一方集音器は家電製品で、一般大衆向けの商品です。そのため難聴者の聞こえの程度に合わせて音を調整するということはできません。医療機器と家電製品、補聴器と集音器ではこの大きな違いがあるということを知っておく必要がありますね。
補聴器と集音器の種類
補聴器と集音器の種類ですが、とてもよく似ている見た目です。いずれも耳の中に入れる耳あな型、本体を耳にかけて着ける耳かけ型、少し大きいサイズのポケット型があってそれぞれで着け方や大きさなどが違います。ここからはそれぞれの種類をさらに詳しく紹介していきます。
補聴器の種類
補聴器の種類について紹介します。補聴器の種類にはそれぞれで特徴がことなりますのでその違いもご確認ください。
補聴器のタイプ | 耳あな型補聴器 | 耳かけ型補聴器 | ポケット型補聴器 |
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特徴 |
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集音器の種類
集音器の種類について紹介します。集音器にもいくつか種類がありますね。
集音器のタイプ | ポケットタイプ | 首かけタイプ | 既成耳あなタイプ | 耳かけタイプ |
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特徴 |
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補聴器と集音器の機能と価格相場を比較
補聴器と集音器について機能を価格相場を比較してみましょう。補聴器と集音器は価格の相場ですが、補聴器は片耳で約5万円程度から50万円以上あり、集音器は2,000円程度から7万円ほどまでが相場となります。補聴器と集音器の機能とそれぞれの値段を比較すると機能がすぐれているモノが高額になります。これは中身のコンピューターのスペックで価格がかわり、高いモノは機能性が高くなるということです。
機能性というのは、雑音を抑える機能や音質をクリアにする設定ができるなど補聴器や集音器での聞きとりをより快適にしてくれるなどの使える設定をさします。機能性が高ければこれらの設定がより多く搭載されているんです。
補聴器と集音器のメリット・デメリット
補聴器と集音器のメリットとデメリットについて紹介します。メリットばかりを見ていると、デメリットを知らずに購入してしまうこともあるかもしれません。それぞれのメリットとデメリットを把握しておけば自分にあう機種が選びやすくなりますね。補聴器と集音器のメリットとデメリットを比較すると、集音器の方がデメリットを感じることが多いと思われます。
集音器のメリット・デメリット
集音器のメリットとデメリットについて紹介します。
集音器のメリット
- 値段が安く購入できるモノが多い
- お店に行かなくてもネット通販などの利用で購入がラク
- 使い方がシンプルでカンタン
集音器のデメリット
- 難聴の程度によっては着けても言葉の聞きとりがムズカシイことがある
- 自身の聴力にあわせて音のバランスを変更することができない
- 簡易的な機能しかついていないモノが多い
- 耳あな型は既成タイプしかないので自分の耳にあわない可能性がある
- 使用方法によっては過度な音の増幅で耳を痛めてしまうおそれがある
補聴器のメリット・デメリット
補聴器のメリットとデメリットについて紹介します。
補聴器のメリット
- 難聴の程度にあわせて音質の調整をすることができる
- メーカーの保証が充実している
- 点検や修理などのアフターケアを購入したお店でちゃんとしてもらえる
- ノイズの抑制や音の快適性が高いので音質がイイ
- 補聴器を購入したお店では何度も無料で音の調整をしてもらえる
- 管理医療機器なので安全性が高い
補聴器のデメリット
- 購入するには補聴器販売店に行く必要がある
- 値段が高価な種類が多い
- 紛失保証がついていない補聴器を紛失して必要な場合は再度購入しなければならない
補聴器の選び方
補聴器の選び方についてご紹介します。補聴器を選ぶときは、補聴器を使用する環境や使える機能、価格が予算内かどうかを知って選びましょう。補聴器にもたくさんの種類があるので自分の使える性能がある補聴器なのかどうかを確認しなくてはいけません。もし、自分の使う場面に適していない性能であれば、補聴器を着けてもあまり満足しない結果となるおそれがあります。
補聴器を選ぶときには、値段が高価というのもあるので実際にお試しいただいてから選ぶのがオススメです。補聴器はいきなり購入しなくても、どのように聞こえるか試聴体験できます。補聴器レンタルを利用するなどで、より補聴器を選びやすくなりますよ。
集音器の選び方
集音器の選び方について紹介します。集音器を選ぶには、商品の宣伝内容などで判断することが基本となります。家電製品売り場などで一部試聴などができるモノもあるかもしれませんが、通販を利用する場合などは実物を手にするのは購入したあとです。思っていた集音器と違う、となりやすいので一番イイのは店頭で選ぶのがオススメです。集音器も補聴器同様にモノによりスペックが違いますね。最近ではテレビにつないで視聴を補助してくれるモノなども出てきています。
もちろん値段で選ぶのもいいですが、集音器に備わっている機能などもチェックして選ぶのがいいでしょう。
補聴器と集音器の使い分け
人により補聴器と集音器を使い分けるということもあるかもしれません。補聴器と集音器を使い分けるとなると自宅でおもに集音器を使い、外では補聴器を使うというケースが多いと思われます。自宅のテレビを見るときに集音器にしたり、用途は人によりさまざまでしょう。しかし、今の補聴器は集音器と使い分けなくても補聴器だけでテレビの視聴をサポートしてくれたり、電話の聞きとりをスムーズにしてくれる機能があります。
場面によりどちらかの方が都合がイイなどであれば使い分けてもいいかと思いますが、補聴器と集音器を使い分ける、というのは深く考えなくても問題はないでしょう。
まとめ
補聴器と集音器の値段の違いを比較しながら紹介しました。補聴器は値段が高く集音器は安い、というのはこのような理由があるためです。補聴器と集音器の違いがわかれば自分に適しているのがどちらか選びやすいのではないでしょうか。
自分に適した種類を選ぶことができれば予算内で満足できる聞こえをえることができるでしょう。