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補聴器の寿命と取り扱いについて

補聴器 寿命 a2

補聴器はいつまで使えるのか、寿命についてご紹介しています。補聴器は高価で簡単に買えるモノでもありませんよね。使えるものならずっと使いたいと思いますがそうもいきません。補聴器には家電製品と同じく耐用年数があり、補聴器の年数は5年とされています。5年経過したら補聴器は使えなくなるのかというとそういう訳でもありません。5年以上補聴器を使うことは可能です。当サイトでは補聴器の使用年数についてご紹介していますので是非ご参考ください。

目次

補聴器はいつまで使えるのか

補聴器 買い替えタイミング

補聴器は精密機器ですので慎重に扱っていただくことが大事です。使い方や保管方法によっても補聴器の使用年数は変わってくるでしょう。買ってから補聴器の破損を繰り返してしまう人も中にはいますが、丁寧にキレイに使っている人もいます。補聴器はさまざまな環境で使うことが多いです、扱い方一つでも補聴器の寿命は変わるんです。

補聴器の寿命はいつまでと断定することはできませんが補聴器を買い替えなくてはいけない、使えなくなる時はいつかは訪れます。

補聴器の買い替えが必要な状況

補聴器 故障

補聴器がもう使えなくなる時、買い替えないといけない状況を4つご紹介します。

聴力の低下で補聴器を調整しても聞こえが悪くなっている

聴力低下で補聴器の聞こえが悪いという場合には新しく聴力に対応している補聴器に買い替えなくてはいけません。これは調整で音を上げても改善できない、補聴器のパワーが今の聴力に対応できない場合に限ります。いくら調整しても改善がなくては補聴器の意味がなくなってしまいます。聞こえにあった補聴器にする必要があります。

メーカーでの修理対応期間が終了している

メーカーで補聴器の修理ができないと言われた場合はもうどうすることもできません。メーカーでの補聴器修理期間はその補聴器の販売が終了して5年過ぎた時です。販売が継続している機種ならいつでも修理できますが、もう販売が終わっている機種の場合は販売終了日から5年経つと部品の製造をストップしてしまい、作らなくなります。補聴器の部品がもう無ければ修理をすることはできなくなるのです。たまにお店で修理できないかというご質問もあるのですが、医療機器の修理には特別な資格が必要ですので機械の修理は補聴器販売店でも修理することはできません。

補聴器購入から5年以上過ぎ、補聴器の修理費用が高額

補聴器には保証期間があり、保証内であれば無償での修理が可能です。しかし、その保証期間をすぎると修理費用がかかります。どの補聴器メーカーも最大で3年の保証期間でそれから1年すぎると修理代が必要です。購入後5年ほどすぎるとそれまでの修理代より金額が上がり、高くなると70,000円ほどかかる場合もあります。そうなれば新しい補聴器にした方が5年前の機種より性能も良くなっていますし、買い替えたほうがいいでしょう。

補聴器を紛失してしまった

補聴器は故障すれば修理をすることで使えます。しかし、紛失してしまえば買いなおす他ありません。補聴器を決まった場所に置くなど保管方法に注意しなければいけません。外出時にもケースに保管するなど習慣づけるようにしてください。補聴器メーカーによっては一部紛失の保証が付いているメーカー機種もあります。

補聴器を扱うときに注意すること

補聴器 注意点 a1

補聴器はどんなことに弱いのか、扱うときに注意しなければいけないことがあります。補聴器は精密機器ですので雑に扱うとすぐに故障をする可能性があります。補聴器には弱点となることがいくつかあるので紹介していきますね。

水や湿気

補聴器は水や湿気には弱いです。最近の補聴器はIPを取得している防水や防塵加工がされている機種が増えていますが完全防水ではありません。(IPは防水と防塵の性能ランクの表記で、国での厳重な審査をクリアしている機器につく保護等級です)

防水防塵 ip68

耳かけ型補聴器の場合はとくに汗に気をつけていただきたいので、補聴器をつけたままスポーツをされる方も要注意です。髪の毛を伝わって補聴器の中に汗が侵入すれば故障の原因になります。急な雨にも注意して、濡れた手で補聴器本体を触ったりするのはオススメできません。もちろん補聴器をつけたままでお風呂に入るのは故障につながるのでやめましょう。補聴器の保管で気をつけるのは、湿気が多い場所では機械のサビの原因にもなるので避けましょう。もし水や汗、湿気が気になった時の対処方法として使用後に補聴器をよく乾燥させることが大事です。購入に付属している乾燥ケースや乾燥機に入れておくだけで効果があります。

汚れ、耳垢など

補聴器の汚れも注意しないといけません。特に耳あな型補聴器の場合は音の出る音道に耳あかがつまり音がでないことにもなりますし、耳あかの酸が原因となって内部の機械に障害がでることもあります。髪をセットするスプレーや香水も補聴器にかからないように気をつけるのがいいでしょう。対処法としては耳あな型補聴器には耳あかガードを必ずつけることや、自分でできるカンタンなブラシをつかったクリーニングをしましょう。

気温の変化

特に気温の高い場所には補聴器は弱いです。冬場のストーブの近くや車のダッシュボードに放置するなど、高温が予想される場所での保管はしないようにしましょう。低い温度にはまだ強いですが急な温度変化で補聴器内部に結露が発生する場合がありますので注意が必要です。対処法として補聴器に大きな気温の変化があれば乾燥ケースに保管して、ある程度常温に戻してから使いましょう。

衝撃を与える

補聴器に強い衝撃がくわわると補聴器本体が破損してしまう場合があります。特に身近に起こりうるのは補聴器を落としてしまうことです。地面がコンクリートなど硬ければ壊れるリスクはより高まってしまいます。ペットを飼われている人は目につかないように保管場所に注意してください。補聴器を犬にかみ砕かれてしまったという事例もよくあるんですよ。子供が遊ぶ場所にもなるべく置かないようにしましょう。

補聴器を長持ちさせるために自分でできる方法

補聴器 お手入れ a1

補聴器はデリケートに扱い、ちゃんと手入れをして使うと長持ちします。長持ちさせるためのコツを紹介します。

  • 使わない時に乾燥ケース、乾燥機に保管する

特に睡眠をとる時には基本的に補聴器を外していると思います。その外した時には乾燥ケースや乾燥機に入れて余分な湿気を取り除くようにしてください。最近発売されている乾燥機は殺菌効果があったりしますのでとくにオススメです。

  • 音道のクリーニング

補聴器の音が出る入り口には耳アカが付いたりすることがあります。補聴器の付属ブラシや歯ブラシを使い掃除をしてください。耳あかが多い人はとくにこまめにやることが大事です。耳あな型補聴器なら耳あか防止の部品を取りかえたりしましょう。

  • 補聴器店で点検をしてもらう

定期的な補聴器店でのクリーニング、点検を受けましょう。お店では専用の機械もあったり、より細かな補聴器の掃除が可能です。補聴器からしっかり音が出ているか点検してもらうと安心できますよね。

補聴器によくあるトラブル

補聴器 トラブル a1

意外なことで補聴器に不具合がおこることがあり、壊れたと思っても簡単に解決することだってあるんです。補聴器のトラブルの中でもよくある事例を紹介していきます。

Q.補聴器が聞こえなくなった、音が小さかったり音が出ない
 A.よくあるのが補聴器の電池が切れているだけという内容です。聞こえなくなったと思ったら新しい電池に変えてみてください。電池切れ以外で考えられるのは電池の向きを逆に入れていること、これは破損にもつながるので注意しなければいけません。その他には音道の耳あかつまりも音が出なかったり、小さく聞こえる原因の一つですのでブラシで払ってみてください。解決しない場合は機械の故障が考えられますので補聴器にご相談ください。

Q.補聴器電池の消耗が早い
 A.新しく入れてもすぐに電池が切れるということもよくあることです。考えられる原因の一つは新しい電池を入れたつもりが古い電池だったということです。新しい電池と古い電池が混ざらないように注意しましょう。その他には電池の保管状況で、電池は乾燥に弱く、乾燥ケースに電池を入れておくと乾燥で電池寿命が短くなります。空気電池は温度にも影響を受けやすく、冬場は特に室内の保管に注意してください。補聴器に使われる空気電池は結露に非常に弱いです。

Q.声や音が変に聞こえる
 A.これは補聴器の中の機械に不具合が起きている可能性が高いです。自分では解決するのは無理なので補聴器店に相談しましょう。メーカーでの修理が必要になります。その他には調整がうまくできていないことも考えられますので異変を感じたら点検してもらいましょう。

Q.ハウリング(ピーピー音)がする
 A.ハウリングは補聴器が耳に合わなくなっていると起こりやすいです。耳あな型補聴器でも病気をされたり、手術など体調の変化で形状が変わり、合わなくなってくることがあります。補聴器が耳に合わなくなったら再作をする、もしくは新規で作りなおす必要があります。耳かけ型補聴器の場合は耳栓がちゃんと耳穴に入っていないことも考えられます。補聴器の音の調整で解決する場合もありますので補聴器店での相談となります。

わからなければ補聴器店でみてもらいましょう

補聴器の不具合は自分でなおせることもありますが、できない人や心配な方は補聴器店に持っていただくのがイチバン!補聴器店でみてもらえば故障しているかどうかもすぐに点検してわかります。聞こえの違和感がある時は聴力の変動も考えられます。あわせて聴力測定をして、それにあわせたフィッティングをしてもらうとよりいい聞こえになるでしょう。

まとめ

補聴器 買い替え 時期 a2

補聴器の寿命や取り扱いについてご紹介しました。補聴器は使い方でどれくらい使えるか変わります。5年の目安で買い替えるか修理を繰り返し使うかは自由です。年月が経てば補聴器の性能もよくなっていくので、ある程度年数が経っているのであれば新しい補聴器をぜひ試してみてください。

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