初めての補聴器選びはつまづきやすいものですね。
補聴器はきいたこともない名前のメーカーから、形状や機能の違うものがたくさんあってとっつきにくいし、補聴器専門店で相談しようにも場所さえわからないことがままあります。
失敗せずナットクして購入するためには、知識や情報をしっかり集めて自分なりの基準をつくっていく必要があります。
今回は補聴器の機種や値段での違い、そもそものしくみなどをわかりやすく説明していきますのでぜひ参考にしてください。
秋葉原補聴器はあなたによりそってベストな補聴器選びをサポートします。補聴器はあなたの聴力や使いたい環境や用途から、最適な補聴器を選んでいく必要があるのでわからないことはなんでも聞いてくださいね。
補聴器を選んでいてこういった悩みはありませんか?
- どこのメーカーがいいかどうかもわからない
- 買う場所は補聴器店がいいのか耳鼻科がいいのかわからない
- 使うとしたらどのタイプ・メーカー・機種がおすすめなの?
- 初心者向けの機種ってどうなの?
補聴器について調べているときにはまだまだ悩みがつきませんね。
この記事がすこしでも手助けになればうれしいです。
補聴器の仕組み
補聴器のしくみを説明していきますね。
マイクで集音した音声を搭載したコンピューター(DSP)に取り込みます。
そこでは必要でない雑音を減らして、ことばを強調したその人の聴力にあう音質に変えてくれるんです。
そしてアンプで聞きやすい音量にしてスピーカーであなたの耳に届けます。
補聴器は、耳を傷めないで難聴をおぎなう機能がありますが、難聴を治すわけではありません。
あなたのもつ聞き取り能力を、最大限引き出すためにサポートしてくれる機械だということを理解しましょう。
補聴器の選び方
初心者でもカンタンに補聴器を選べる方法を解説していきます。
はじめに聞こえにくさを感じたら耳鼻科医で診察をうけてください。
難聴の原因が治療できることもありますし、自分の聴力や難聴の原因をしることは対応するモデルしぼりこむ大切な要素なります。
購入のポイント
補聴器を選ぶときには3つのポイントをおさえるといいですね。
- 使い勝手や用途にあった形状
- 予算を事前に決めておく
- 生活環境にあった性能や機能
生活していくうえで必要な形状・機能・性能がないとうまく使えません。
高価なほどさまざまな機能がついて便利になっていきますが、予算を大幅にオーバーするのも考えものですね。
予算内でもメーカーが違うと性能や機能が異なりますので、何社かピックアップしてみるのがいいですね。
補聴器の種類
補聴器は種類の違いによって特徴が異なります。
一般的に使用することが多い耳かけ型補聴器・耳あな型補聴器・ポケット型補聴器を比較してみましょう。
補聴器の種類 | 音質 | 機能性(通信機能etc) | 目立ちにくさ | バッテリー | コスト |
---|---|---|---|---|---|
![]() ![]() 耳かけ型補聴器(RIC・BTE) | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
![]() ![]() 耳あな型補聴器(カスタム・カナル・CIC・IIC) | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
![]() ![]() ポケット型補聴器 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
種類によって特徴があるので、見た目や使い勝手の良さを選んでいくといいでしょう。
最後の決め手は試聴!
補聴器を選ぶ最後の決め手になるのは試聴です。
ご紹介した買うときのポイントにあわせてカタログやネットでしらべて選んでも、実際に聞いてみるとコレジャナイ感を味わうことがあります。
五感のうちの一つである耳をサポートする機器ですからやはり試しに聞いてみないとはじまりませんね。
試聴してはじめて自分にあった性能や機能、形状の補聴器がどの価格帯なのか、同じ値段でもメーカーの聞こえの違うことなど多くのギモンがスッキリ解決します。
補聴器メーカー一覧
補聴器メーカーは世界でも大きなグループの4つがシェアのほとんどをもっています。カンタンにご紹介しておきましょう。
ソノヴァ(フォナック・ユニトロン・ハンザトーン)
ソノヴァは補聴器の世界シェア25%をもつトップメーカーです。
製品の特徴は「全自動」と「オールレンジ」で、補聴器が今いる環境を解析してそのときどきにあった音質や音量に全自動で制御してくれます。
また補聴器でカバーできない離れた距離の会話をサポートするワイヤレス機器が得意なので、距離・状況を問わず使えるのが特徴です。
ウィリアムデマントホールディング(オーティコン・フィリップス・バーナフォン)
ウィリアムデマントグループは世界2位のシェアをもつ企業で、製品の特徴は「人間の体にもとづく設計」「ディープラーニング」ですね。
世界中のあらゆる環境音をAIにラーニングさせて、1200万通りの環境データをもとに一瞬で最適な音にする機能をもっています。人間の耳にちかい動作をさせるために超高性能のチップと最新の機能をもたせているメーカーですね。
WSオーディオロジー(シグニア・ワイデックス・レクストン)
シグニアとワイデックスという6大ブランドの2つが統合してできたWSオーディオロジーは、製品の特徴として「高性能」「学習型AI」「デザイン」があります。
シグニアでは100のシーンの生活環境にあわせて自動調整する高性能さと、スタイリッシュで補聴器らしくないデザインをウリにしています。
ワイデックスは学習型AIによってどんどん使いやすくなっていくのが特徴です。
今後は技術の統合による革新的な機種が期待されています。
GNヒアリング(GNリサウンド・ベルトーン)
GNヒアリングは現代補聴器の基盤を作り上げたブランドで、多くの補聴器に搭載されたハウリング制御技術を作ったメーカーになります。
製品の特徴は「受け入れやすい音質」「スマート補聴器」です。
iPhoneなどのApple製品との親和性が最も高いので現代的な使い方ができることや、クリアで受け入れやすい音質が評価を得ているメーカーです。
スターキー
アメリカの歴代大統領が使用していたことで有名なスターキーは、製品の特徴はとして「センサー&AI」「充電耳あな型」があります。
3DセンサーとAIが、7つの環境に分析した音声を自動制御し快適な音声したり、スマホと連動してヘルスケアのスコアがつけられるなどが特徴的です。
充電できる耳あな型補聴器がコロナ渦で爆発的に人気のでたメーカーですね。
ここではこれらの代表メーカーを目安となる価格で機種をご比較していきましょう。
メーカー | 機種 | メーカー希望価格(相場) | 特徴 | |
---|---|---|---|---|
フォナック(Phonak) | ![]() ![]() パラダイスシリーズ | プレミアムクラス 568,000円 アドバンスドクラス 410,000円 スタンダードクラス 295,000円 ベーシッククラス 202,000円 充電器 12,000円 | ・自分で操作しない全自動 ・小さな音が聞こえやすい ・Bluetoothでどんな機器にもつながる | |
オーティコン(Oticon) | ![]() ![]() モアシリーズ | プレミアムクラス オープンプライス(50~60万円) アドバンスドクラス オープンプライス(30~40万円) スタンダードクラス オープンプライス(20~30万円) 充電器 33,000円 | ・360度の音が聞こえる ・ディープラーニングで環境認識 ・ハウリングしない | |
シグニア(Signia) | ![]() ![]() エクスペリエンスシリーズ | プレミアムクラス 510,000円 アドバンスドクラス 360,000円 スタンダードクラス 250,000円 ベーシッククラス 200,000円 バリュークラス 150,000円 充電器 44,000円 | ・100シーンで自動調整 ・デザイン性が高い ・雑音が少ない | |
GNリサウンド(GN Resound) | ![]() ![]() リサウンド・ワンシリーズ | エクスクルーシブクラス 530,000円 プレミアムクラス 490,000円 アドバンスドクラス 330,000円 スタンダードクラス 230,000円 ベーシッククラス 160,000円 充電器 33,000円 | ・3つのマイクで自然な集音 ・立体的な聞こえ ・クリアな音質 | |
スターキー(Starkey) | ![]() ![]() リビオAIシリーズ | エクスクルーシブクラス オープンプライス(60万円~) プレミアムクラス 570,000円 アドバンスドクラス 370,000円 スタンダードクラス 270,000円 ベーシッククラス 210,000円 バリュークラス 170,000円 充電器 16,500円 | ・AIで状況判断 ・ヘルスケアもできる ・世界初の充電耳あな型 |
補聴器助成金制度
補聴器の購入前には助成金制度が利用できないかを確認しておきましょう。
初心者にとって補聴器の価格は大きなハードルですが、補聴器は健康保険や生命保険、介護保険は対象になりません。
しかし日本では国や地方自治体がさだめた条件を満たして申請をすると2通りの補聴器の補助金を受けられます。
補聴器の補助金・助成金制度
- 障害者総合支援法にもとづく補助金制度
- 自治体で独自におこなっている助成金制度
これらはお住まいの地域の役所にある障害福祉課などで相談できますので、購入前に一度伺ってみるのもいいでしょう。
また補聴器の購入費を医療費控除に申告できますので詳しいことはリンク先で確認してみてください。
補聴器専門店で相談
補聴器を選ぶときには補聴器専門店で相談するのがいいでしょう。
最近は簡易式の補聴器がAmazonなどの通販サイト売っていたりするのですが、自分だけで聴力によくあう機種を選ぶのはとても難しいものです。
補聴器は、時がたつにつれて変化する聴力にあわせた調整をしたり、毎日使用することで機器に負担がかかりやすいため定期的なメンテナンスなどアフターケアが必要です。
ですから通いやすい補聴器専門店などのリアル店舗で買うのがいいでしょう。
また耳鼻科でも補聴器外来があって耳鼻科のセンセイが指導して、補聴器専門店の人が販売してくれます。
アフターケアは病院内ではなく販売業者のお店に行くことになるので、販売業者の店舗が住んでいる場所から遠すぎなければ補聴器外来でも安心して購入できるとおもいます。
まとめ
初心者でも失敗しない補聴器の選び方を紹介しました。
自分にあった補聴器を選べば、日常生活で不便を感じるような聞き逃しや聞き返しなどが減ってラクに会話できるでしょう。
仕事での重要な会話も友人との楽しい会話もスムーズにできればいいですね。