突発性難聴に適している補聴器についてご紹介しています。突発性難聴になり聞こえにお困りの方は増えています。突発性難聴になると片耳の聴力低下がおき、生活の中でお困りになることが非常に多くなります。突発性難聴は難聴の種類の中でも原因が不明とされていて、今も明確な治療方法もないのが現状です。突発性難聴は早期に治療することが大事なので、発症したらすぐに専門の耳鼻科に行くようにしましょう。
突発性難聴による片耳難聴が回復しなければ補聴器を医師からすすめられる、もしくは自発的に補聴器の使用を考え聞こえの改善を選ぶことができます。当サイトでは突発性難聴による片耳難聴でお悩みの方にオススメできる補聴器についてご紹介していますのでぜひご参考ください。
ある日突然聞こえなくなるというケースが多い突発性難聴ですが、片耳が聞こえなくなるだけで世界が変わってしまいますよね。本来は両耳を使って音の情報を聞いてますが、片耳のみで会話を聞きとるのは不便を感じることが多くなります。難聴度が高ければ外出中に車などのキケンにも気づくことが難しくなりますし、コミュニケーションもうまくとれなくなるので疎外感も感じることがあるでしょう。
突発性難聴について
突発性難聴は原因がわからず、片耳だけに難聴(まれに両耳)がおこります。突発性難聴は突然片耳が聞こえなくなるということが多いので、難聴の中でも症状が出たときに自覚できることの多い難聴です。難聴の程度は高度から重度になることが多く、治療も確立されていないので治療をすれば必ず治るという難聴ではありません。突発性難聴が回復する確率は3人に1人の割合いと言われています。ウイルスの感染や血流の循環、ストレスなどが考えられていますが、突発性難聴はまだ正確な原因がわかっていません。突発性難聴は難聴以外にも耳なり、めまいなどをともなうことがあります。
原因と治療
突発性難聴は今でも原因はわかっていない難聴です。今では医学も進んできていますがそれでもまだわからないことが多いんです。ストレスを抱えているときにおこりやすい、生活が不規則、内耳へのウイルス感染などが予想されています。突発性難聴の多くは片耳だけにおこることが大半ですが、ごくまれに両耳にも発症することがあるとされています。突発性難聴は早期の治療が重要で、症状に気づいたらすぐに専門の耳鼻科医師を受診する必要があります。おもな突発性難聴の治療はステロイド剤の投与が一般的です。突発性難聴は通院するか入院どちらかで治療をします。通院の場合には症状が回復するまでなるべく安静にして療養します。
補聴器の導入を検討
病院で治療をしたが、聴力が回復しなかった場合の改善策は補聴器の装用が考えられます。しかし、ごく一般的な補聴器では突発性難聴で低下した片耳難聴を改善させるのは難しい場合があります。病院でも補聴器をしても改善が見込めないということを伝えられることもあります。それは事実で、突発性難聴による片耳難聴は通常の補聴器では改善ができないことがあります。しかし、突発性難聴による片耳難聴には片耳難聴用に作られたクロス補聴器を装用して改善させるという方法があります。
突発性難聴に適した補聴器の選び方
突発性難聴でも難聴の程度は人により異なります。突発性難聴に最適な補聴器を選ぶには聴力の程度で決まります。突発性難聴による片耳難聴を改善させるパターンには2つの方法があります。一つは通常の補聴器を片耳だけにつけて改善させる方法、二つめはクロス補聴器と補聴器を両耳につけて改善させる方法です。
片耳補聴器が適応する方
低下した片耳だけに補聴器をして改善が見込めるケースは以下のような聴力の方です。
このように左右にさほど聴力の差がみられない場合、難聴の程度が重くなければ突発性難聴になった片耳だけに補聴器をすることで改善がみられます。片耳補聴器で改善できる場合にはある程度の機種の適応が考えられます。
片耳補聴器では適応できない方
片耳難聴の耳に補聴器を着けても改善ができない方は以下のような聴力の方です。
右耳と左耳で聴力の差が40dB以上あると難聴のある耳に補聴器を着けても聞こえの改善は難しいです。このような場合には通常の補聴器ではなく、クロス補聴器を着けて改善する方法しかありません。クロス補聴器は難聴のある耳と健康な耳両耳に装用して使います。
突発性難聴で使う補聴器の特徴
突発性難聴の多くは通常の補聴器での改善は難しいです。突発性難聴による片耳難聴にはクロス補聴器がおすすめです。クロス補聴器は通常の補聴器とはしくみがことなります。クロス補聴器は片耳難聴であっても両耳に補聴器を着けます。クロス補聴器は補聴器という名前ですが、送信機の部類に入ります。送信機ですので使うには受信機が必要です。そこで通常の補聴器が受信機の役割をするんです。クロス補聴器の使い方は、片耳難聴である耳にクロス補聴器をつけて、健康な耳に補聴器を着けて使用します。難聴のある耳に着けたクロス補聴器が周囲の音を拾い、その拾った音情報を健康な耳に着けた補聴器へと送信します。そうすることで、難聴がある耳側の音情報を健康な耳で聞くことができるというしくみです。クロス補聴器と補聴器が常に通信をおこない、難聴側の音を健康な耳で聞かせてくれるんです。
おすすめなクロス補聴器を紹介
紹介しているクロス補聴器はどの補聴器メーカーでも取り扱いがあるわけではありません。通常の補聴器とは違う特殊な機器なのでまだ多く取り扱われていないのが現状です。ここでは突発性難聴による片耳難聴におすすめなクロス補聴器をご紹介します。
フォナック(Phonak)
クロス補聴器のメーカーの中でも一番種類が多いのがフォナックです。クロス補聴器のタイプは耳かけ型タイプ、耳あな型タイプがあります。電池式以外にも充電式のクロス補聴器もあります。クロス補聴器は一緒に使う補聴器の性能によって快適性が変わります。クロス補聴器には性能がわけられていません。フォナックのクロス補聴器は操作性の高い耳かけ型が人気です。
- フォナック クロスB-312/13 耳かけ型RICタイプ
クロスB-312 | クロスB-13 | |
電池/時間 | 312/最大約58時間 | 13/最大約96時間 |
対応機種 | ビロングシリーズ | ビロングシリーズ |
価格相場 | 95,000円(税抜き) | 95,000円(税抜き) |
- フォナック クロスBカスタム312/13 耳あな型
クロスB-312カスタム | クロスB-13カスタム | |
電池/時間 | 312/最大約76時間 | 13/最大約126時間 |
対応機種 | バートB(IIC/CICは対応外) | バートB(IIC/CICは対応外) |
価格相場 | 120,000円(税抜き) | 120,000円(税抜き) |
- フォナック クロスB-R 充電式耳かけ型RICタイプ
クロスB-R | |
電池/時間 | リチウムイオン/フル充電最大約16時間 |
対応機種 | オーデオB-R |
価格相場 | 110,000円(税抜き)別途充電器12,000円 |
シグニア(Signia)
シグニア補聴器のクロス補聴器は耳かけ型タイプのみになります。最新の機種で便利な充電式が登場しました。シグニア補聴器のクロス補聴器は他メーカーと違い、組み合わせで使える補聴器が多いことです。一部の小型の補聴器以外で同シリーズの機種であればすべて対応可能となっています。
- シグニア クロスピュア312NX 耳かけ型RICタイプ
クロス Pure 312NX | |
電池/時間 | 312/最大約110時間 |
対応機種 | NXシリーズ(IIC/CIC/10サイズは対応外) |
価格相場 | 90,000円 |
- シグニア クロスチャージ&ゴー 耳かけ型RICタイプ
クロス Charge&Go | |
電池/ | リチウムイオン/フル充電最大約21時間 |
対応機種 | NXシリーズ(IIC/CIC/10サイズは対応外) |
価格相場 | 100,000円(充電器43,200円別途必要) |
ワイデックス(Widex)
ワイデックスのクロス補聴器は耳かけ型タイプのみのリリースとなります。ワイデックスではまだ充電式は登場していません。ワイデックスのクロス補聴器は電池寿命が他メーカーと比べて長いのが特徴で、その他に選べるカラーも多いです。
- ワイデックス クロス 耳かけ型RICタイプ
Fusion | Fashion | |
電池/時間 | 312/最大約130時間 | 13/最大約150時間 |
対応機種 | ユニーク/デイリー/ドリーム | ユニーク/デイリー/ドリーム |
価格相場 | 95,000円(税抜き) | 95,000円(税抜き) |
補聴器の専門店で相談しよう
突発性難聴に最適な補聴器を選ぶときには補聴器専門店に相談しましょう。補聴器は今では多くのお店で取り扱いがあり、メガネ店やデパートでも販売されています。補聴器を選ぶお店は重要で、補聴器についての知識があり、調整の方法についても詳しくなくてはいけません。補聴器を選ぶお店でおすすめなのが補聴器専門店です。補聴器を専門に扱っているため、補聴器についての知識もあることが予想されます。中でもクロス補聴器はどこの補聴器店でも対応できるモノではありません。片耳難聴にあわせる補聴器を選ぶには補聴器の知識が必要です。突発性難聴にあう補聴器を選ぶにはまずはお店で対応できるかを確認する必要があるでしょう。
補聴器の選び方
突発性難聴に最適な補聴器を選ぶにはまずは試聴をしてみることが大切です。クロス補聴器を選ぶ時には実際に試聴をして体験してみることが一番です。補聴器店によればクロス補聴器のレンタルが可能なお店もあります。クロス補聴器をレンタルできれば生活環境で使うことができるので、クロス補聴器の改善をわかりやすく実感していただけます。レンタルをされた時にはクロス補聴器を着けたときと着けていない時とで聞き比べてみるのがいいでしょう。
まとめ
突発性難聴に最適な補聴器についてご紹介しました。突発性難聴による片耳難聴に最適と考えられるのがクロス補聴器です。しかし、片耳補聴器でも改善できることもあるので聴力の程度をみなければ確実とは言えません。突発性難聴による片耳難聴が改善できれば聞こえなくて困っていた電話の応対や、コミュニケーションが大きく改善するでしょう。クロス補聴器を着ければ自分の立ち位置を気にすることもしなくていいので、疲れやストレスも軽減します。
クロス補聴器を着ければきっと今よりも会話を積極的にできるようになるでしょう。