ムンプス難聴に最適なクロス補聴器の選び方をご紹介しています。ムンプス難聴は高度から重度の片耳難聴です。ムンプス難聴はおたふく風邪が原因で、ウイルス感染により聴力低下をおこします。おもに片耳のみに低下がおこり、難聴度も高くなるためほとんど聞こえなくなってしまいます。片耳だけは聞こえるのでそのまま生活されているかもしれません。しかし、片耳難聴は生活の中で困るシーンが多く出てきます。ムンプス難聴による片耳難聴の聞こえを改善させるのには、クロス補聴器が適しています。当サイトではムンプス難聴の聞こえの改善にはなぜクロス補聴器が選ばれているのか、クロス補聴器のしくみとおすすめのクロス補聴器を紹介していますのでぜひご参考ください。
耳鼻科を受診してムンプス難聴と診断されたけど、どんな補聴器を選んだらいいのかわからないということや、補聴器を相談するならどんなお店がいいのかなど、お悩みではないでしょうか。補聴器には数多くのバリエーションがあり、メーカーやタイプが多数ありますよね。補聴器は難聴の症状や程度によって選ぶ機種が変わってきます。ムンプス難聴による片耳難聴には専用のクロス補聴器を着けることで聞こえの改善をすることができます。
ここからは、ムンプス難聴について症状や原因をご紹介しますね。
ムンプス難聴の原因と症状
ムンプス難聴は片耳難聴の中でも原因がわかっている難聴です。ムンプス難聴はムンプスウイルスが内耳に感染しておこる難聴です。ムンプスウイルスはおたふく風邪の原因となっているウイルスで内耳に感染することで難聴をひきおこします。おたふく風邪になって約1か月ほどで内耳に感染して、内耳の有毛細胞に障がいがおこり聞こえに影響を出します。ムンプス難聴は内耳に影響が出るので感音性難聴の種類に含まれます。ムンプス難聴は基本片耳だけにおこり、その発症する確率は0.2%から1.1%ほどと言われています。年間では約1,000人の方が発症している難聴です。
ムンプス難聴の治療と改善策
ムンプス難聴は治療をしたからと完全に聴力が回復するとは限りません。完治するのはまれのようです。ムンプス難聴が治らなければ後遺症として片耳難聴が残ります。ムンプス難聴は自然治療することは無理なのでかならず異変を感じたら専門の耳鼻科医師を受診してください。早期の治療が大事ですのでそのまま放置しないようにしましょう。もし病院の治療を受けたが片耳難聴が残ってしまった場合、医師から補聴器をすすめられることはあまりないかもしれません。理由としては片耳に補聴器をしても音しかわからず、会話の聞きとり改善は難しいからです。しかし、片耳難聴には専用の補聴器、クロス補聴器があります。病院によってはクロス補聴器のことを知らないこともあります。片耳難聴で生活に不便を感じていればクロス補聴器が改善策となるでしょう。
ここからは、ムンプス難聴をクロス補聴器で改善するしくみについてご紹介しますね。
ムンプス難聴がクロス補聴器で改善できる仕組み
ムンプス難聴は片耳が難聴になります。片耳だけが聞こえが悪いので片耳だけに補聴器をすると一般的には考えるかと思います。しかし、ムンプス難聴をはじめとする片耳難聴は片耳補聴器で聞こえを改善することができません。難聴になれば補聴器で言葉の聞きとりを改善しますが、片耳難聴の場合には左右の耳の聴力に40dB以上の差があれば通常の片耳補聴器では改善することができません。音は入ってきますが、会話の内容がわからないので補聴器を着けてもイマイチ改善効果を感じることはできないでしょう。ムンプス難聴のように、片耳難聴であれば片耳難聴専用のクロス補聴器があるんです。クロス補聴器は片耳だけではなく両耳に着けて聞こえの改善をしてくれます。
クロス補聴器の聞こえ改善の仕組み
ムンプス難聴の聞こえの助けとなるクロス補聴器のしくみを解説します。クロス補聴器は送信機なので受信機となる補聴器が別で必要となります。両耳につけるのはこのためです。クロス補聴器を難聴のある耳に着けて、健康な耳には受信機となる補聴器を着けます。クロス補聴器からは音の出力はありません。送信機なのでクロス補聴器の周囲の音情報を拾い、それを通信で補聴器(受信機)に送るという役割をします。今まで聞こえなかった難聴側の音情報をクロス補聴器を着ければ健康な耳でそれらの音や声を聞くことができるんです。
ここからは、ムンプス難聴で人気のあるクロス補聴器を紹介しますね。
ムンプス難聴で人気のクロス補聴器
当店で人気のあるクロス補聴器を紹介します。クロス補聴器はフォナック(Phonak)、シグニア(Signia)、ワイデックス(Widex)からリリースされていますが、当店で一番の人気はフォナックのクロス補聴器です。フォナックのクロス補聴器は操作性にも大変すぐれています。クロス側の音量バランスを手動で変更出来たり、ボリュームの調整もカンタンにすることが可能です。電池式のクロス補聴器以外にも電池交換が不要な充電式クロス補聴器もラインナップされています。片耳のみの難聴であれば耳かけ型タイプがオススメですが、ムンプス難聴の片耳難聴のあとに、もう片耳にも難聴が出た場合には耳あな型タイプがオススメです。片耳だけの難聴であれば耳あな型で作れば閉塞感を感じやすいことや、健康な耳本来の聞こえを邪魔してしまうおそれがあります。それはクロス補聴器を選ぶ時に気をつけたいポイントの一つです。
フォナックの定番クロス補聴器がクロスBシリーズです。耳かけ型RICタイプと耳あな型タイプ、耳かけ型RICタイプの充電式から選ぶことができます。フォナックのクロス補聴器はそれぞれのタイプごとに対応する補聴器が違います。互換性が無ければクロス補聴器は使うことができませんのでご注意ください。フォナックのクロスBは補聴器の性能により、指向性の有無や快適性が変わります。フォナックの自動環境認識による自動調整でとても便利に使うことができるでしょう。そのほかにも他メーカーと比べて、フォナックのクロス補聴器のすぐれている点はクロス側に入ってくる音のバランスを変更できたり、ボリュームの上げ下げもカンタンにおこなえます。ムンプス難聴で片耳だけが難聴であればクロスBの耳かけ型がオススメです。耳あな型が適応しやすいのはもう片耳の聴力にも低下がある場合(バイクロス)です。
- クロスB RICタイプ
クロスB-312 | クロスB-13 | |
電池/時間 | 312/最大約58時間 | 13/最大約96時間 |
対応機種 | ビロングシリーズ | ビロングシリーズ |
市場相場 | 95,000円(税抜) | 95,000円(税抜) |
- クロスB 充電式 RICタイプ
クロスB-R | |
電池/時間 | リチウムイオン/フル充電最大約16時間 |
対応機種 | オーデオB-R |
市場相場 | 110,000円(税抜) 別途充電器 12,000円 |
- クロスB 耳あな型オーダーメイド
クロスB-312カスタム | クロスB-13カスタム | |
電池/時間 | 312/最大約76時間 | 13/最大約126時間 |
対応機種 | バートB-312 | バートB-13 |
市場相場 | 120,000円(税抜) | 120,000円(税抜) |
クロス補聴器の価格相場について
ムンプス難聴に最適なクロス補聴器の価格相場は、片耳だけに補聴器を購入するのとは違い、両耳に用意する必要があります。そのため二台分の購入費用が必要となります。クロス補聴器のデメリットともとれますが、通常の片耳補聴器より費用が増えてしまいます。クロス補聴器の平均の価格相場が約90,000円ほど必要です。もう一つ、用意する補聴器の価格相場は約200,000円前後が平均的な相場です。ですのでクロス補聴器と補聴器2台用意するのに必要な価格は約300,000円程度となります。しかし、この価格はあくまでも市場での価格相場となります。各店舗により販売価格には違いがありますのでお問合せください。
ここからは、クロス補聴器の選び方についてご紹介しますね。
クロス補聴器の選び方について
ムンプス難聴にあわせるクロス補聴器を選ぶときには注意点があります。クロス補聴器は通常の補聴器とは違い、フィッティング方法も特殊になります。クロス補聴器はどこの補聴器店、メガネ店で扱っているわけではありません。ムンプス難聴に適するクロス補聴器を選ぶにはそれなりの知識と経験が必要です。ですのでクロス補聴器は選ぶお店に気をつけなくてはいけません。
補聴器専門店で相談しよう
ムンプス難聴に適するクロス補聴器を選ぶときに相談するのは補聴器専門店がおすすめです。補聴器が売られているお店は今では数多くありますね。小さなメガネ店からデパートなどでも売られています。自分の信頼できるお店であれば利用するのがいいかと思いますが、一番クロス補聴器を選ぶのにオススメなのは補聴器専門店です。補聴器専門店では補聴器を専門的に扱っているためクロス補聴器についても詳しいスタッフがいると期待できます。補聴器専門店であれば、クロス補聴器も取り扱いがあるでしょう。もしムンプス難聴に適する補聴器を選ぶときには事前にお店に確認するのがいいでしょう。
自分の生活環境に合わせた性能を選びましょう
クロス補聴器を選ぶときには補聴器の性能を決めなければいけませんが、それぞれの種類で性能がことなります。性能によって変わるのは雑音の少なさや、音質の快適性など性能が高くなるとより細かく補聴器を調整することができます。それぞれある性能の中で自分のライフスタイルにあう性能を選ぶことが大事です。一番性能がいい機種だけが良いわけではなく、自分の生活環境に合っている機種があなたに最適な補聴器となります。
クロス補聴器のメリットとデメリット
クロス補聴器にはムンプス難聴の聴力低下を改善してくれる多くのメリットがありますが、反対にデメリットもあります。しかし、メリットとなることの方が断然多いのでデメリットはあまり感じないかもしれません。
- クロス補聴器のメリット
クロス補聴器のメリットはムンプス難聴による片耳難聴で聞こえなかった周囲の音情報を聞くことができるようになるということです。片耳難聴になれば通常聞きとることができる範囲が狭くなります。クロス補聴器をつければその聞こえなかった範囲の音や声を補ってくれます。今まで話しを聞くときに考えなくてはいけなかった自分の位置も気にすることがなくなります。片耳だけで集中して聞くということもないので疲れやストレスも感じることが軽減します。
- クロス補聴器のデメリット
クロス補聴器のデメリットはまず経済的な部分です。通常の片耳難聴と違いムンプス難聴などの大きな聴力差がある場合には一台だけでは補えません。クロス補聴器を使う場合にはクロス補聴器とは別で補聴器も購入しなければいけません。ですので費用が2台分必要というのが一番のデメリットです。それ以外に聞こえのことでデメリットとなるとすれば騒音のある場所では環境によっては聞きとりが難しいということがあります。健康な耳の方でも騒音のある場所では聞きとりが困難な時がありますので補聴器での改善が難しいことの一つです。それ以外にはクロス補聴器はすべての音情報を片耳で聞くしくみなので音の方向感がつかみにくいことがあります。
クロス補聴器をお考えになれば、メリットとなることと、デメリットについても覚えておく必要があります。クロス補聴器の改善を知るにはまずはクロス補聴器を実際に体験してみることが大事です。
クロス補聴器の購入前にレンタルでお試し!
クロス補聴器は購入する前に試聴やレンタルすることがおすすめです。クロス補聴器は説明を聞いただけではイマイチわかりにくいのが事実です。クロス補聴器を検討されたらまずは試聴体験をして、できるのであればレンタルを利用しましょう。クロス補聴器をレンタルできれば、自分の生活環境の中で聞こえの改善を確認することができます。クロス補聴器を着けたときと着けていないとき、それぞれの聞こえを比べてみましょう。
まとめ
ムンプス難聴に最適なクロス補聴器についてご紹介しました。ムンプス難聴による片耳難聴は、生活の中で聞こえに不自由を感じますよね。もしクロス補聴器を試す機会があればぜひ体験してみましょう。クロス補聴器をつければ、今まで気にしなくてはいけなかった自分の位置や、電話の受け答えも気にすることが減るでしょう。複数の会話時も以前より積極的に参加できるのではないでしょうか。
ムンプス難聴に最適なクロス補聴器を着ければ今で困っていた場面で大いに聞きとりの改善をしてくれるでしょう。